怒りは出し入れ可能
怒りは自由に出し入れ可能だという話を、前にどこかで聞いたことがあります。
イライラする気持ちはすぐには収まらないものだと思っていたのですが、次の例えを聞いて、怒りのコントロールは可能なんだと確信しました。
中学生ぐらいの娘に、母が怒っています。
思春期真っ只中な娘が鬼のような顔をした母を睨んでいる、そんな母の怒りが頂点に達している時に、電話がかかってきました。
母はため息をつきましたが、電話を取るときのいつもの口調で「もしもし」と出ました。
その電話の相手は娘の学校の担任だとわかると母は表情が明るくなり、「いつも娘がお世話になってます〜」と明るい口調で話し始めました。
この例と同じような場面、我が家でも遭遇したことがあります。
もしも怒りの出し入れが不可能だったら、こんなことはできないですよね。
つまり怒りはコントロールが可能ということであり、怒っている人はあえて怒っているということになります。
でもイライラする時やイライラされている時というのは、冷静にいることって難しいように感じます。
怒りをコントロールするのにはコツがいるし、そのコツを知らないと怒りに飲み込まれてしんどくなってしまうのではないかと思います。
では実際に、怒りをコントロールするとはどのようにすればいいのでしょうか?
怒りのコントロール
自分が怒りそうになった時と、相手が怒っている時と、二つの視点でのコントロール方法です。
色々な場面があると思うので、どんな時でも実践できるイメージでのコントロール方法になります。
自分が怒りそうになったとき
自分が起こりそうになった時にはこのイメージコントロールで、怒りの大きさをできるだけ小さくします。
- 「今の自分、怒ってるなあ」と自覚する
自覚することで少し冷静になれる気がします。客観視するための思考です。もし相手に何か伝えそうになってたなら、冷静になった上で原因を探る話し合いにすることも可能になります。
- しょうがない。そんなこともある。
その瞬間怒りが湧いたことは認めつつ、もうこれ以上怒ってたって解決しないよ(もしくは解決してるから落ち着こう)と呼びかけてみるのも良いでしょう。
- イメージしながら深呼吸
自分がゴム人間で、ガス(=怒り)でパンパンになった空気がぷしゅーとゆっくり抜けていくのをイメージすると同時に息を吐くことで、落ち着いていけます。砂時計の砂が落ちるイメージも良さそうです。
相手が怒ってるとき
相手が怒っている時には、自分も一緒にイライラしたりドキドキして自律神経を乱さないためにイメージの力を働かせます。
- そういう動物なんだなと思う
怒ってる動物(人間)をあやすような感じでよーしよしよしって心の中で言っていると許せる気がするからです。
- 怒りの大きさを測ってみる
これは同じ人に頻繁に怒られる(または怒っている姿をよくみる)時に使えます。「この人ひとりの怒りでこんなに影響があるなんてすごいなあ。これは怒りのエネルギーだけで自家発電できるかもしれないな。そしたらこの人は地球を救うかもしれない。」と博士になったつもりで怒りエネルギーを計測してみると良いかもしれません。妄想を広げてみると面白くなり、それが次第に”こういう人だから”とイライラを貰わなくて済むのです。
- バリアの中に入って自分の身を守る
自分の周りにシールドを張って、怒りエネルギーから発生した攻撃を弾き飛ばすイメージでいると、ノーダメージでいられます。
言葉の暴力は刺さってしまうとなかなか抜けず、日常的に受けていると傷の治りがどんどん遅くなってしまいます。なので攻撃にはバリアを張って身を守りましょう。
まとめ
怒りは自由に出し入れ可能であり、抑えられないのはコツを知らないだけなのかもしれません。
イメージ力をフルに使うことで、怒りの強いイメージを変えて良い活力、良い刺激にすることも可能になると思います。
自分がイライラしてしまう場面や、怒られている人が近くにいる環境でも、『私にはイメージで感情をコントロールする力がある!』と思えば怖いもんなしに過ごせそうです。
自分にとって苦しい環境や、ネガティブ要素の強い環境の中にいるときこそ、視点を変えることで良い学びや気づきが得られるのですね。
イメージ力で感情コントロール!
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