映画『ミステリという勿れ』を観て気づいた自分の癖の話

『ミステリという勿れ』の映画版、観てきました。 原作の漫画も、実写化されたドラマでも、久能整が話す言葉が優しくて芯があって心に沁みます。 映画でも心が温かくなる名言が盛り沢山でした。 改めて言葉って薬なんだなあと感じたのと同時に、言葉を大切に使う人になりたいなと思いました。 映画終盤のシーンがかなり印象に残り、自分に対しての気づきもあったので書いておきたいと思います。 (一部ネタバレとなる箇所があります)

印象に残ったシーンと言葉

事件が解決し、大学生の久能整(くのう ととのう)は女子高校生の狩集汐路(かりあつまり しおじ)に話しかける。 「汐路さんは、お母さんと一緒にカウンセリングへ行ってみるのもいいかもしれません。」 それに対して狩集汐路は、「大丈夫だよ。わたしどこも悪くないよ!」と答えた。 そんな彼女に、久能整は汐路の目をまっすぐに見てこう伝えた。 「アメリカでは、刑事が犯人を傷つける、傷つけられることがあった場合、カウンセリングを受けさせられます。 カウンセラーからちゃんと許可が出るまでは、その人は働けません。 それは人の弱さをわかっているから。 人は強くない。弱いんだ。 だから弱ったら、壊れたら、ちゃんと治すんです。 弱さを認めているから、それを治そうとする。 でも日本では、心が弱いことを悪いとされている。 もっと強くなれと、そんな小さなことで悩むなと、そんなんじゃダメだ、と。 どこまでいっても根性論。 汐路さんは、否定疑問文で話すことが多い。 『行ってくれない?』 『こうしない?』 そう言って、行動は傍若無人なのに、本当は怯えている。 きっと、セメントに沢山の跡があるんですね。 でもあなたはまだ子どもだから、まだセメントは柔らかいから、固まる前に空いた穴を少しは塞ぐことができるかもしれない。」 (中略) 久能整は皆に見送られながら新幹線に乗った。 新幹線の席に着くと、後ろの人に「すみません。席マックスまで倒させてください。」と声をかけた。 そして相手が返事をすると、席を倒して目を閉じた。

私の口癖と性格

最後の席を倒してもいいか確認するシーンで、自分の口癖について気づいたことがありました。 「させてください」とお願いする形は、自分の意思も相手の都合や気持ちも、両方を大事にしているからこそ出てきた言葉のように聞こえました。 もし私だったら、席を倒したいとしても席を倒さない選択を取ってしまいがちで、どうしても倒したいとしたら「倒させてもらってもいいですか?」という言葉になるなと思い、ハッとしたのです。 私は相手に疑問系で聞くことが多いのです。 「させてもらってもいいですか?」 「してもいいですか?」 一見相手を尊重しているかのように聞こえるのですが、私の場合は許しをもらってからでないとだめだと思っていたからだと気がつきました。 自分一人じゃ判断できず、自分一人で決めちゃダメで、目の前の人が許さないと自分はやっちゃいけないと、無意識にそう思い込んでいる時があります。 なにか決める時、自分はこうしたいなと思っても相手が「こうした方がいいんじゃない?」と言った時には「あ、こっちは不正解だったか」と思ってしまうのです。 この自分の癖に気がつけたので、相談したとしても最後は自分で決めること、自分の判断を信じて行動する時があっても良いということを自分に許可したいと思います。 先程の新幹線で席を倒すという話に戻って改めて考えてみると、相手が席を倒すのは嫌だと言ったらこちらは折れるのですが、それは相手が嫌だと言った場合。 相手の都合で席を倒すのを拒否されたとしても、自分は間違ったことを聞いたわけではない。 自分がどうしたいのかというのは自分で決めて行動していいんだよ。 そんなふうに感じました。

あとがき

私は言葉を大切にしている人が大好きです。 言葉を大事にしている人は、自分も相手も、目の前の物も人も大事にしている人だからです。 久能整くんは、小さな言葉も大事に扱います。 そして目の前の人や物、自分を大事にできていない人(疎かにしていることに気づいていない人)に出会うと、まっすぐな目で丁寧に淡々と「間違っていますよ。こうではないですか?」と伝えます。 「弱さは人それぞれだから。 意見も違って当然だから。」 そう語りかけてもらえるように感じます。 だからこの作品が大好きです。 また観たいし、漫画もまた読みたいし、大切な作品だと感じました。 そして自分の人生の責任は自分にあるということを忘れてはいけないですね。 自分自身がこの人生において全ての責任を持っていて、自分の判断で選択していること、すべて自分次第なのだということを、この作品を通して感じることができました。

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