抗うつ薬体験記 [第一話 緊張しやすい性格]

抗うつ薬生活を通して、感じたことを残しておきたい

2023年の3月末までの5ヶ月間、私は人生初の抗うつ薬を服用していました。 体にあまり良くないんだろうなあというネガティブな印象があった抗うつ薬。 実際にはこの薬に助けられた瞬間もあり、服用したことによって新しい自分に気づくこともできました。 副反応は想像していたよりもしんどかったのですが、良い経験ができたと今は感じています。 これらの経験を、なぜ飲むことになったのかという経緯から、抗うつ薬を飲んで体に起こった様々な症状まで、体験記として書き残しておこうと思います。 毎日一話ずつ、全五話の連載になります。

抗うつ薬を飲む前の話

10代前半は、少しだけあがり症だった

私は小学生の頃は放送部として、中学生の頃は風紀委員や合唱コンクール実行員として、人前に立って話すことには積極的でした。 人前に立つことには苦手意識があったのですが、将来は保育士になりたいという夢のためにあえて立候補していたのです。 『苦手だからこそ、今のうちから人前に立つことに慣れておこう』と考えていたのです。 『自分の興味のある分野ならきっとうまくできる』という根拠のない自信だけで行動していたようにも思います。 夢を叶えたいという気持ちが大きかったからなのか、委員会の仕事などで人前に立つことではそれほど緊張していませんでした。 ですが、新しいクラスでの自己紹介や、国語の授業での音読となると、いつも人一倍緊張していたことを思い出します。 『間違えたら笑われるかな』『こんな漢字も読めないんだとか思われてるかな』などと、人からどう見られているかを気にして鼓動が早くなる感覚を覚えています。 この時から、『自分は少し緊張しやすいんだな。気にしやすいんだな。』と自覚がありました。

高校生の頃は、嫌われないように必死だった

高校生になり、2年生になった春から飲食店でアルバイトを始めました。 初めての社会経験、初めての接客。人からどう見られているのかを、より気にするようになりました。 クレームを言われると鼓動が早くなり、切り替えられずにその後の仕事は手につかなくなってしまいます。 『ああ…ちょっとしたことなのに切り替えがうまくできない自分って…なんてだめなんだ…』と考えることをやめられず、オーダーミスをしてしまうこともありました。 そんな悪循環の中にいると、お客さんにも店にも迷惑がかかってしまいますよね。 そうなると、『今日もみんなに迷惑をかけてしまった…』と自分を責める日々が増えてしまいます。 そして、どんどん自信も失っていきます。 この時に「じゃあ次からはこうしてみよう!」と考えれば良いことはわかっていながらも、自分を責め続けてしまっていたように思います。 『自分は良く思われているのだろうか。良いように見られなければ嫌われる。嫌われたら自分の価値はない…どうしたら認めてもらえるの?』 このような思考回路で、どんどん自分へのハードルが高くなっていったのです。 もともと生真面目な性格をしていたこともあり、どんどん完璧主義になっていきました。 この頃から、『緊張しやすい自分を変えなくてはいけない』と思い込んでいました。

この頃から出ていた”歯軋り”と”ムズムズ症候群”

この頃から、無意識に歯を食いしばっていることが増えていきました。 それと同時に、足や背中がムズムズする感覚もこの頃から出始めました。 ”ムズムズ症候群”というらしいのですが、これが夜眠れないほど嫌な感覚なのです。 ムズムズしていてなかなか寝付けない夜を過ごし、気がつくと眠っていて朝が来る。そして目が覚めると強く食いしばっていたのか歯や顎が痛い… そんなことが日常になっていきました。

高校卒業後、”自分らしく”を知り、気楽に過ごした

飲食店でのアルバイトは高校卒業まで続け、その後は保育科のある短大へ進学。 この短大生活の中で、自分との向き合い方や自己表現の仕方、そして周りとのコミュニケーションを学んでいくことができました。 歯軋りしたり、ムズムズしたりといった症状は続いていたものの、この期間の心の状態はかなり良かったように感じます。 この短大生活では、住みたいほど大好きな無印良品でアルバイトをしたり、アカペラサークルで歌を歌ったりと、毎日好きなことをして、自由に楽しく過ごしていました。 人と接する時には少し緊張するものの、『人からどう見られるかよりも自分らしく過ごしていた方が楽だし、その方が周りも気楽に接してくれるんだな〜』と、完璧主義なことや緊張しいなことが薄まっていたように感じます。 どうしてなのか考えてみると、好きなことをする中で、大好きな仲間たちと過ごせて、心が満たされていたからなのだと思います。 バイト先、サークル、短大と、それぞれに支えてくれる仲間たちがいて、それぞれの仲間たちが私の心を満たしてくれていたのです。 『私の居場所がここにも、あそこにも、ちゃんとあるから大丈夫。私は私のまま、ありのままでも大丈夫。』 そう考えながら、気楽に楽しく大学生活を過ごしていきました。 そうして短大生活を終え、無事に実習先でお世話になった保育施設に就職が決まりました。 小さな頃からの夢が叶い、自分を満たしてくれる仲間もいることに幸せを感じていました。 『この幸せがずっと続いたらいいな〜。きっと大丈夫さ〜。』と、浮かれてばかりであまり考えていなかったように感じます。

第一話まとめ・次回予告

10代前半から緊張しやすい性格な自分を変えなくてはいけないと感じ、自分がどう見られているのか他人の目がとても気になっていた私。 しかし短大生活では、自分のありのままを受け止めてくれる仲間の存在に助けられ、自分らしくて良いんだと感じていました。 次回、保育の短期大学を卒業し、晴れて夢だった保育士になることができた私は、仲間たちと過ごしていた日々から生活が一変します。 果たしてこの先、自分で自分を満たして生きていけるのか?  つづく

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