寄り添うための3つのポイント



私はエンジニアを目指す前、保育士をしていました。


保育士の仕事は、子ども一人ひとりに寄り添うことがいちばん大切ですよね。

子どもに接する中で、不正解はありますが正解はありません。

そのため具体的にどうしたら寄り添えるか、その都度考えながら子どもに関わる日々でした。


ということで今回は、寄り添うために必要なポイントを3つにまとめてお伝えしたいと思います。



①小さな変化に気づくこと



子どもの成長って、すごく早いですよね。

「今は公園を走り回っているけれど1年前はまだよちよち歩き出した頃だったなあ」とふとしたことでも子どもの成長を感じられます。このように1年間でみてみると、とても大きな成長です。

子どもたちはその1年の中で、小さな成長をたくさん積み重ねて、大きく成長しているのです。

日々少しずつ変わっているのです。


そんな「小さな変化」に気がつくこと、これが子どもに寄り添う最初のポイントです。





自分一人だと気づかない視点もあるでしょう。

しかしその子に関わっている大人は自分一人だけではないはずです。その子の周りには、お父さん、お母さんの他にも、おじいちゃん、おばあちゃんなどの親戚。そして同じ部屋で過ごしている保育士や、ご近所の方、児童館でよく会うお友達のお母さんやお父さん…と毎日でなくても触れ合う大人が必ずいます。

気づきを共有しあって、いろんな角度からその子を見ることができれば、きっとより立体的にその子を知れると思うのです。




②想像すること




写真の子どもたちは、何をして遊んでいるところなのでしょうか?

何か見つけたのかな、生き物?石や水草?水面に写っている自分を触ろうとしているのかな。

こんなふうに、その子が何をしたいのか、どうして今その遊びに夢中になっているのか、そこに着目して想像してみると、より深いところで子どもと通じ合えると思うのです。


大事なのは、自分が想像したことが正解だと決めつけないこと。

正解を知っているのはその子ども本人のみです。

血のつながっている親子であっても、その子を完璧に理解することはできないのです。

だからこそ、自分の思考だけで理解した気にならず、想像力を持って接することが大切なのですね。




③ありのままの姿を認めること



自我が芽生えてくると、これやりたい!自分一人でやってみたい!どうしてもこれ触ってみたい!と意思が強くなります。

自分の意思が通らないと、ヤダヤダとだだをこねることも子どもはよくありますよね。

イヤイヤ期はその子がしっかりと成長している証拠です。

と分かっていても、向き合う大人にも子どもと同じように意思があり、予定や都合があります。どうしたらこちらの思いが伝わるだろうかと考えますよね。


そんな時、このたった一言で子どもはこちらを向いてくれます。

それは、「そうなんだね」です。


共感を最初に入れるだけで印象が変わるというのは大人が相手でも同じです。


ご飯の前にやりたいことができたあなたが「○○やりたい!」と発信したとします。

それに対してAさんとBさんが返事をくれました。

Aさん「そうなんだね、○○がしたいんだね。今ごはんできたところだよ。」

Bさん「それ今やる時間じゃないでしょ。今ごはんできたとこだよ。」

あなたはどちらの話を聞きたくなりますか?




どの仕事でも、人に寄り添うことが大切。

この寄り添うためのポイントは子どもを相手にするときだけでなく、どの仕事にも通用することだと思います。

それは、誰かのためにと試行錯誤して世に提供する、ということそのものが仕事であり、生きていくことだと思うからです。


ぜひ日々の中で人と接する時には、小さな変化に目を向けること、相手の思いを想像すること、ありのままを認めること、この3つのポイントを意識してみてくださいね。


そして子どもや周りの人と同じように、自分自身に寄り添うことも大切にしましょうね。





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